4月1日みま〜も・かごしまフェスタ内で行われる徘徊模擬訓練に先立って鹿児島県内での徘徊模擬訓練先進地の肝付町新富地区の第9回目の徘徊模擬訓練を視察させて頂きました。

結論から言うと想像を遥かに超えた素晴らしい内容で9回数を重ねてこられた重みを感じました。

総参加者は約90名。でも、今年は縮小させてます、と!

中心人物の保健師能勢さんのはからいで鹿児島から参加させて頂いた8名のうち2名を徘徊役にしてくださりメンバーは徘徊役と発見役両方経験させて頂きました。

訓練は9回目であり全ての徘徊者がGPS発信機を装着しての発見訓練。たまたまスタート時は不具合発生で人海戦術での発見訓練としてスタート。

地理は全く分かりませんが事前に渡された地図を見て近場ブロックでさほど広くない範囲だったのでまあ、すぐ見つかるかな、との思いでスタート。

それが訓練初心者の甘い所でした。全く見つかりません。しかもすれ違う人たちがあまりおらずヒントも得られません。

しまいにはもらっていたヒントがハットを被っている男性という事だったので最初にすれ違った帽子を被った男性がいかにも!という感じだったので、お声掛けしたところ全く関係ない散歩の方でした(^◇^;) 思い込みは良くないです。

途中GPS機能が動き出してアプリの地図上に徘徊者サインが表示されチーム急ぎでそちらに急行!

既に同じターゲットを捜索していたチームに発見されていました。

徘徊役のMさんの演技力 凄まじかったです。

長年連れ添った奥様と離婚することになり、離婚届を提出するために役場に向かう途中で迷子になった設定。

よって、正装のスリーピース。大金を持参されていてすぐにタクシーを拾おうとされます。笑

発見後も丁寧に気分を害されないように集合場所まで皆で代わる代わるお話をしながらお連れしました。

集合場所に到着後は一旦お昼ご飯休憩

これも地元のさつき会の方々が朝から準備してくださっていたでんぷんお団子入りの豚汁と非常食用のご飯  愛情こもっていてとても美味しく頂きました。

お食事後皆で集まって振り返り

IT機器業者さんの説明後発見チーム、徘徊役の順で感じた事など共有

発見チームリーダーは見つけられない不安など、徘徊役の方は役になりきる事で認知症の方の気持ちを代弁  いきなり知らない人が大人数で近付いてきて「◯◯さんですか?」と聞かれた時の不安  そして、そのまま警察に連れて行かれたら、悪いことした覚えないのに何事だろうと、不安を煽るのでは、などなど。貴重な意見が出されました。

鹿児島から参加させて頂いた徘徊役2名も中々良い仕事したらしく絶賛されていました。

かくして、徘徊模擬訓練は終了しました。

過去肝付町でも実際に徘徊者が出て遠く指宿で発見された例や車で自宅に帰ろうとして反対方向に果てしなく走って行かれた例や最悪の結果で発見された例などお聞きして胸が痛くなりました。

しかし、訓練は啓蒙的意味合いもあるので少々は楽しみながら参加することにも意義があると運営の方が話されていたことも感銘を受けました。

地域や町全体が現状を共有して発見や見守る力をつけていくためにこのような取り組みをする事で啓発できます。

4月1日に初めて行う私達にとって大変勉強になる有意義な時間でした。参考にさせて頂きます。

きめ細やかな準備運営大変だったであろうと推察致します。全員が暖かく私達を好意的に受け入れてくださりました。心より改めて御礼申し上げます。

ありがとうございました。